第一三共の眞鍋淳社長兼CEOは22日、都内で開催されたCPhIジャパンで講演し、製薬産業はデジタルトランスフォーメーション(DX)により、創薬中心から「患者、一般消費者に対しヘルスケアサービスを提供する産業形態への再定義」が迫られているとの認識を示した。同社としても、低分子医薬や抗体医薬に加え、デジタル治療ソリューションなど新たなモダリティの開発、実用化に向け「様々な企業やアカデミアなどのステークホルダーとエコシステムを構築し、(新たなサービスを作るための)トータルヘルスケアプラットフォームをリードしていきたいと思っている」と述べ、第一三共の目指す姿を説明した。
眞鍋氏は、持続的な成長にはイノベーションが不可欠で、そのためにはデジタル化がカギと指摘した。自動車産業を例に、車の製造・販売だけでなく、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)を軸に移動から派生する観光、宿泊予約・決済、過疎地の安全な移動、カーシェアリングなどまで市場が広がり、産業構造まで変える勢いになっていることを紹介。
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