天草中央総合病院薬剤部の松本亮二氏は、ウェブ上で開かれた日本緩和医療薬学会年会で、天草地域のオピオイド使用実態等の調査結果を報告した。同院のオピオイド院内フォーミュラリを地域全体へ拡大するに当たって、在宅緩和医療に適したオピオイドを調べた結果、院内フォーミュラリで採用するヒドロモルフォンを支持する意見は多かったものの、実際にはオキシコドンの処方が多数を占めていることが分かった。希望と実態の差を解消するため、処方決定に関わる多職種を交えた研修会を開催する予定だ。
同院は、院内のオピオイドフォーミュラリの基準薬にヒドロモルフォンの徐放性製剤「ナルサス」、注射剤「ナルベイン」を採用。経口剤の服用回数は1日1回で済み、オキシコドンなど服用回数1日2回の他薬剤と比べて患者負担が小さい。
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