日本化学療法学会総会が3~5日まで岐阜市等で開かれ、シンポジウムでは、産学関係者が抗菌薬の安定供給をテーマに議論を行った。塩野義製薬の担当者は、国の補助金をもとにセファロスポリン系抗菌薬の国産化に向けた取り組みの一部を進めていると報告。関連学会からキードラッグとして指定されている同系抗菌薬を全て国産化するためには数百億円規模の投資が必要になるが、資金確保のメドは未定とし、理解と支援を呼びかけた。
塩野義製薬ヘルスケア戦略本部疾患マネジメントユニットの吉田博之氏が現状と展望を報告した。同社の子会社であるシオノギファーマは、国の医薬品安定供給支援事業の1次公募と2次公募で採択された。その補助金をもとに現在、セファゾリンやセフトリアキソンの原薬棟の増強や、セファロスポリンC発酵棟のパイロットプラント構築を進めている。
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