横浜市等で開かれた日本プライマリ・ケア連合学会学術大会のシンポジウムでは、診断エラーを防ぐ医師と薬剤師の連携をテーマに議論が行われた。医師は、「もはや診断は医師個人が行うものではない」と強調。薬の副作用による症状発現の可能性を指摘するなど、チームの一員として薬剤師の診断への関与に期待を示した。薬剤師からは「臨床推論の能力を磨いたり、意識や考え方を変える必要がある」との声が上がった。
医師の綿貫聡氏(東京都立多摩総合医療センター・総合診療センター)は、「チームとして診断に向き合うことが重要」と言及。医師業務のタスクシフトやタスクシェアが進む中、「診断も例外ではない。診断においても業務と権限の委譲が必要。多職種の方にもう一歩診断に関わっていただけないか」と呼びかけた。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。