
厚生労働省の「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」が6月29日に開かれ、医薬品卸の「1社流通」を問題視する意見が相次いだ。病院や薬局から安定的な医薬品流通への不安を訴える声が出ている現状を踏まえ、厚労省は、流通関係者によるワーキングチーム(WT)で実態を把握し、対応策を検討する方針を示した。
小山信彌委員(日本私立医科大学協会参与)は、大学病院の薬剤部から寄せられるクレームとして、医薬品卸1社に限定した医薬品流通を問題提起した。80品目以上の1社流通品目が確認された病院もあるとして、「卸が1社のメーカー製品しか卸さないため、まともな交渉ができない。薬が手元に来ないことが最大の心配事で、実際に起きている」と指摘した。
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