東レエンジニアリングDソリューションズは、AI技術により出荷から配送までを効率化する物流管理システムを開発し、今月から販売を始めた。
同システムは、「TONOPS(トノプス)ロジスティックス」と名付けられたもので、効率的な出荷作業手順の提示、誤出荷防止に向けた確認、効率的な配送ルートの編成まで物流の各工程業務を一つのシステムで最適化できるのが特徴となっている。
これまでのシステムは、出荷や配送などの工程ごとに個別に管理し、各々で最適化を図ることが一般的。そのため、複数の工程を横断的に管理することが課題になっていた。
同社は、こうした課題を解決する同システムを多数の店舗や拠点への物流を行う製造業や小売業などへ幅広く販売する計画。2023年度に3億円、25年度に5億円の売上を見込む。
同社は、既存の「TONOPS」システムと連携させることで「生産計画から生産工程・品質管理に加えて製品の出荷・配送といった物流の効率化までのトータルソリューションが可能となる」と説明している。