薬学ゼミナール生涯学習センターと東京都薬剤師会は10月30日14時から、Zoomによるライブ配信で共同の薬学教育シンポジウム「薬剤師に求められるプロフェッショナリズムを再考する―医学教育の変遷から学ぶ、これからの社会に求められる薬剤師の育成」を開催する。薬学教育モデル・コアカリキュラムが今年度に改訂され、2024年度の1年生から導入されることを受け、医学・薬学教育、薬局現場の最前線で活躍している専門家が講演し、これからの薬学教育・薬剤師業務のあり方を考える。
改訂コアカリの素案では、同じ医療人として、医学・歯学・薬学のコアカリが歩みを揃えることで「未来の社会や地域を見据え、多様な場や人をつなぎ活躍できる医療人の養成」とのキャッチフレーズを公表。「薬剤師として求められる基本的な資質・能力」を提示しているほか、医学・歯学・薬学の教育内容の一部共通化を行うこととなっている。
基調講演では、錦織宏氏(名古屋大学大学院医学系研究科総合医学教育センター教授)がプロフェッショナリズムの導入などをはじめ、様々な教育改革が打ち出されている医学教育コアカリから将来の医療者像を解説する。
また、前野哲博氏(筑波大学教授・筑波大学病院副病院長・総合診療科長)は、多職種と連携したタスクシェアや様々な健康問題にも対応できる医療人としての役割が薬剤師に求められる中、今後必要となる薬剤師の業務拡大とそれを担うための教育のあり方について解説する。
パネルディスカッションでは、錦織氏、前野氏のほか、亀井美和子氏(帝京平成大学薬学部学部長)、永田泰造氏(東京都薬剤師会会長)も参加。これからの薬学教育、薬剤師教育をめぐってディスカッションを行う。
申し込み方法については、薬学ゼミナール生涯学習センターホームページ内ラーニングトレイン、都薬ホームページ内申し込みフォームのどちらかに登録する。
参加費は1000円(税込み)。登録したメールアドレスに視聴用ZoomURLが送付される。
都薬は、「二つの薬剤師生涯教育プロバイダーがシンポジウムを共催することになる。シンポジウムの開催を通じてプロバイダーとしての活動を広げていきたい」としている。