エーザイの内藤晴夫CEOは9月28日、早期アルツハイマー病(AD)治療薬として開発中のレカネマブ(BAN2410)の第III相試験「ClarityAD」速報説明会で、主要評価項目を達成した臨床的意義について、「投与6カ月から悪化抑制効果が示され、18カ月までの間で時間を追うごとにプラセボとの差が広がっていった」と症状進行を抑える可能性を示す結果を説明した。その要因として、用法・用量の漸増の必要がなく、早期から強力な作用発現が可能な薬剤特性を挙げた。
第III相試験は、1795人の早期AD患者を対象としたグローバルのプラセボ対照二重盲検並行群間比較無作為化試験。主要評価項目は、ベースラインから18カ月時点の認知症重症化評価スケール「CDR-SB」の変化量。説明会では、プラセボとの差がマイナス0.45で、27%悪化抑制という結果の臨床的意義について質問が相次いだ。
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