◆流通・薬価制度改革論議が進む中、思い出すのが現行制度の根拠の「薬価制度の抜本改革に向けた基本方針」(4大臣合意)案を読んだ時のことだ
◆案には新薬創出等加算を「ゼロベースで抜本的に見直す」とあり、対象を絞ると読める記述もあった。加えて年4回の薬価見直しと毎年改定。後発品、長期収載品の引き下げに新薬の伸びを抑えたら成長余地はない。見た瞬間、暗闇に包まれる感覚に襲われた
◆合意の背景には、高額薬剤の登場で保険財政逼迫に強い危機感があった。今日もその懸念がないとは言い切れない。例えば、日本発のiPS細胞技術の製品価格はどう算定され影響し得るのか。とは言え、政府支援もあり、日本のiPS細胞研究論文数、特許数は世界2位。世界初で事業化し、リードせずして誰のための製薬産業、皆保険制度か
◆ドラッグロスの懸念が強まる。安定供給体制は脆弱化した。4大臣合意が目指す「医療の質向上」が崩れている。つまり、4大臣合意は白紙化が必要だ。政府・与党を動かす議論と覚悟を求める。
4大臣合意は白紙化が必要
2022年10月21日 (金)
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