武田薬品、第一三共、アステラス製薬、エーザイの国内上場大手製薬企業4社の2023年3月期中間決算が7日、出揃った。各社とも国内外でグローバル主力品が伸長した上に、円安によるプラスの為替影響が売上を押し上げ、中間地点を好調に折り返した。通期業績もこの基調で推移する見通しだ。各社とも約6~8割を海外で稼いでいる構造は、為替影響が際立たせているとは言え、日本市場の収益力低下が目立つ格好となっている。
武田は、稼ぎ頭の潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「エンティビオ」(国内名:「エンタイビオ」)をはじめ主力品売上の二桁成長と為替の大幅なプラス影響で、売上高は前年同期比10%増と2兆円に迫る勢い。
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