広島県病院薬剤師会と広島県薬剤師会が連携して作成した広島県版トレーシングレポート(TR)を運用する県内の病院が増えている。TRの様式を統一するだけではなく、受取後の院内対応を記載し薬局へ返信するなど運用方法まで定めたのが特徴。送信したTRが確実に届き検討されたことが分かるとして、薬局薬剤師からの評価は高い。2019年に運用を開始した時の導入施設数は24病院だったが、現在は43病院に増加。今後は、TRの効果を視覚化するエビデンス構築にも取り組む計画だ。
TRは、薬局薬剤師が服薬期間中のフォローアップ等を通じて気づいた薬物療法の課題や解決策の提案を記載し、処方医に伝達するもの。広島県版では、病院薬剤部が窓口となってFAXで受信し、病院薬剤師の目線で内容の妥当性を評価した上で医師に伝える運用方法を定めた。
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