欧州臨床腫瘍学会年次学会(ESMO)がスペインのマドリードで開かれ、開発中の抗癌剤で最新の試験結果が報告された。肺癌領域を強化するアストラゼネカは、EGFR阻害剤「タグリッソ」、抗PD-L1抗体「デュルバルマブ」の第III相試験で良好な結果を示した。
タグリッソ‐EGFR変異陽性肺癌で1次治療の可能性
局所進行・転移性EGFR変異陽性非小細胞肺癌を対象に、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤「タグリッソ」(一般名:オシメルチニブ)の1次療法を検討する第III相試験「FLAURA」の結果、タグリッソは標準療法の他のEGFR阻害剤に比べ、主要評価項目の無増悪生存期間(PFS)を有意に延長した。現在、2次治療として50カ国以上で承認を取得しているが、アストラゼネカは今回の結果を受け、世界各国の規制当局と協議を行い、1次治療での承認取得を目指していく。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。