◆かつてタイのバンコクを訪れたとき、中心繁華街でエイズ予防イベントが行われていた。タイでエイズが身近な問題であることを知ったのは、その後のことだ
◆1980年代末から90年代初頭にかけて、タイでは急速にエイズ感染が広がったことは周知の通りである。しかしコンドーム使用の徹底や感染者のケアと、人権尊重という二つを柱に宗教指導者、地域、マスメディアなどが一体となって、国民の意識改革へ取り組み、新規感染の増大を食い止めた
◆一方、日本の状況はというと、HIV感染者と患者は今なお増え続け、有効な対策が打ち出せずにいるのが現実。タイのように国民運動へ高まるほど理解が進んでおらず、大きな医療課題になっている
◆厚生労働省は11月6日から10日まで、タイで「ASEAN‐HIV・AIDSワークショップ」を開く。アジアのエイズ流行が懸念される時期だけに、対策強化が重要な議題となるが、同時に各国の最新情報を得る場でもある。学ぶべき点はしっかり学び、次の政策に生かしてほしい。
タイ、日本のエイズ対策状況
2006年10月27日 (金)
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