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医薬品流通の健全性

2006年12月01日 (金)

◆今に始まったことではないが、医薬品は明確な理由のあるなしにかかわらず、様々な問題で矢面に立たされるケースがある。最近は特に賑やかな印象だ
◆社会的な枠組みとしては、膨張を続ける社会保障費の圧縮財源に、薬剤費がクローズアップされている。予算編成などの時期になると、必ずといっていいほど削減候補として、政治家や財政当局などがアドバルーンを打ち上げる
◆また今度は公正取引委員会が、ボリュームディスカウントによる価格引き下げメリットを期待し、共同購入によって医療用医薬品を大量購入するよう医療機関を誘引している。この考え方に対し、日本医薬品卸業連合会の松谷高顕会長は、処方せんが発行された時点で初めて、必要な量が決定するという医療用医薬品の特性を踏まえていないと、強く反発している
◆日本の医薬品流通は、ニセ薬も並行輸入品も存在しない世界に冠たる市場。松谷氏は横浜で開かれたFAPA学術大会の流通部会で講演し、わが国医薬品流通の健全性を訴えた。価格交渉など厳しい状況もあるが、流通関係者が協力して、この健全な市場を守り抜いてほしい。



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