日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会の四病院団体協議会は、医師、看護師、薬剤師など医療関係国家資格が4月から活用できるよう、国家試験の合格発表早期化や免許登録の短縮などを要望した。15日に小宮山洋子厚生労働大臣に要望書を提出した。
医師、看護師、薬剤師、リハビリテーション関連、管理栄養士など医療関係の国家資格職は、国家資格試験合格後に登録して初めて、医療機関における資格職として認められる。しかし現行では各職種試験の合否発表が3月中旬から下旬であり、その後の免許登録に1カ月程度がかかるため、取得した国家資格を4月から活用することはできない。
一方で医師、看護師不足などを背景に、医療機関では人手不足から4月の入職者も含めて診療体制を確立しているのが現状。そこで、医療機関の診療体制確立、医療の質向上、効率的な運営等を実現するため、▽各職種試験の合格発表美の早期化▽免許登録期間の短縮および登録事務処理の迅速化--を要望した。