◆今春の入試は、薬系大学にとって厳しい結果になった。入学者数が定員に達しなかった薬大が続出した模様である。特に新設大学でその傾向が強いようだ。大学関係者はさぞかし肝を冷やしていることだろう
◆修業年限延長によって、女子高校生を中心に薬学部志望者が大幅に減少した。一方、5年前は約8000人だった薬学部の定員は、新設ラッシュにより1万3000人を超えるまでに膨らんでいる。増加率は約1.7倍だ
◆小さくなったパイを、増えたプレーヤーが奪い合う格好になっている。今回の入試結果は、ある意味で必然といえるだろう。現在71大学・72校が薬学部を開設し、来年度も3校以上が薬学部を新設する見通しだ。競争はさらに激化する
◆薬学部の新設ラッシュが始まった頃、「このまま薬学部が増え続ければ、潰れる大学も出るのではないか」と半ば笑い話のように語られたこともあったが、今や冗談では済まない。関係者の間では、遠くないうちに新入生の募集をやめる大学が出るのではないかと、真顔で囁かれている。
潰れる大学も出る!?
2007年05月02日 (水)
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