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【アステラス製薬】次世代型ワクチンを導入‐契約一時金は360億円

2015年10月15日 (木)

 アステラス製薬は、米イミュノミック・セラピューティクスから、アレルギー疾患を対象とした次世代型ワクチンの全世界における独占的開発・商業化権を獲得した。契約一時金としてイミュノミックに3億ドル(約360億円)、上市後には売上の10%のロイヤリティを支払う。同社が保有する技術を用いた開発品では、ピーナッツアレルギーの治療・予防の適応で第I相試験準備中の段階にある。イミュノミックとは、スギ花粉症の治療ワクチンでも提携しており、重点領域の免疫科学領域や次世代ワクチンの品揃えを拡充していきたい考えだ。

 イミュノミック社は、特定の蛋白質に対する免疫応答の活性化を促す次世代型DNAワクチン技術「LAMP-vax」を強みとしたベンチャー。「LAMP-vax」技術を応用したワクチンを接種すると、プラスミドDNAが抗原提示細胞によって取り込まれ、細胞内でDNAにコードされた抗原と、リソソーム膜蛋白質(LAMP)との融合蛋白質が発現するというメカニズムが特徴。プラスミドDNAにコードされるアレルゲンの種類を変えることで、幅広いアレルギー疾患に対応できるという。


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