薬剤師の就職で対人能力が重視される傾向が強まる中、大手人材サービス会社のマイナビは、職場等で社会人に必要となる基礎的なスキルとなる「社会人基礎力」を診断するサービス「適性診断MATCH plus(マッチプラス)」について、薬学生向けに解説内容をアップデートして昨年5月から提供している。診断結果から「主体性」や「課題発見力」など仕事をする上で重要になる能力要素を確認でき、能力開発に向けて何に取り組むべきか助言する。既に薬学部のある大学十数校ほどが導入を予定しており、各大学の社会人基礎養成講座などで活用してもらい、就職後も長く現場で活躍できる人材の育成に役立てたい考えだ。
社会人基礎力は、就職後に身につけておくべき能力水準について、企業側と学生側の認識の違いを埋めるため、経済産業省が2006年から提唱しているもの。「職場や地域社会で多様な人々と仕事をする上で必要とする基礎的な力」と定義し、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の三つの能力で構成され、各能力のもとには主体性、課題発見力、発信力など12の能力要素を置いている。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。