
北里大学薬学部の成川衛教授は、本紙の取材に応じ、中央社会保険医療協議会で了承された2024年度薬価制度改革の骨子に自らが提案した迅速導入加算の新設などが盛り込まれたことについて、「有識者検討会をきっかけに、短期間のうちにルール改正に向けた動きが進んでいる」と評価した。これらの改革を通じて新薬開発に取り組む海外企業の参入を促すためにも「日本がイノベーションを重要視する国だと海外に向けてメッセージを発信していくべき」と提言。その結果として、「薬剤費に占める新薬市場のシェアが大きくなるような産業構造にしていくのが望ましい」と方向性を語った。
成川氏は、厚生労働行政推進調査事業費補助金「適切な医薬品開発環境・安定供給及び流通環境の維持・向上に関する研究」の研究代表者を務め、中医協薬価専門部会に中間報告として新薬の薬価算定ルールに関する検討事項を提案した。
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