◆食の安全とメディアの影響をテーマにした長村洋一氏(鈴鹿医療科学大学教授)の講演を聞く機会があった。データねつ造が発覚し、打ち切りに追い込まれた日曜夜の人気番組。その後の外部調査委員会の調べで、不適切な番組制作の加担者として、取材者側の意図に従ってコメントしたり、用意された台詞の通り喋るなど,迎合的な専門家が少なからずいると指摘された点に長村氏は注目する。まだこの状況は続いているとも
◆ダイエット食材として注目された白いんげん豆やバナナの取り上げ方もその一つ。量を無視し、食品添加物の恐怖を煽る専門家やメディアの取り上げ方にも厳しい眼差しを向ける
◆一般人がそうした情報に飛びつく理由については、化学物質に対する捉え方の違いや量に対する概念がないなど、専門家との科学的知識のギャップがあると指摘する
◆食品添加物や化学物質の知識に長けた薬剤師。街中の薬局薬剤師が食や食にまつわる化学物質の正確な情報を消費者に発信していくことで、そうした状況が少しずつ変えられるのではないかと思いながら、講演を聞いた。
「科学的知識のギャップ」
2009年05月11日 (月)
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