◆厚生労働省の発表によると、2023年度の概算医療費は前年度比2.9%増の47兆3000億円となり、集計を開始した00年度以降で最高を記録したという。高齢者が増え続ける中で医療費が減る要素は少なく、50兆円を突破するのは時間の問題と思われる。実際、早くも3割負担の対象拡大を検討するとの話題も聞こえ始めている
◆インフレに襲われる日本の将来を考えれば、社会保障制度改革が喫緊の課題であるのは間違いないが、医療機関の収入減や国民の保険料負担増は選挙の票に直結するだけに、政治側の動きが鈍いのも確かである
◆しかし、現在行われている自民党の総裁選では、社会保障制度改革に言及する候補も出てきている。主な論点は現役世代の負担軽減だが、どのような制度に落とし込めるかは大きな議論となりそうだ
◆裏金問題で政治の信頼が失墜している中、国民が納得できる社会保障制度改革を進めるためにも、政治の歳費削減とセットにして議論してはどうか。そこに切り込めるか政治の胆力も試される。
国民が納得できる社会保障制度改革を進めるために
2024年09月11日 (水)
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