
栄研化学は21日、瀬川雄司執行役営業統括部マーケティング室長(4月1日付で執行役社長室長に就任予定)が、6月下旬に社長に就任する人事を発表した。瀬川氏は59歳。納富継宣社長は代表権のある会長となり、新社長を支える。
同社は、中核事業の臨床検査事業や食品・環境検査事業に加え、2030年をゴールとする経営計画で注力分野に掲げる癌や感染症などの事業を進化させ、スピード感を持って製品開発やグローバル展開を推進していくため、新たな視点を持つ若い世代へと経営陣の体制を一新する。
両氏の異動は、6月下旬に開催予定の株主総会と取締役会を経て、正式に決定される。
瀬川氏は、1965年11月7日生まれ。90年に入社したソニーで遺伝子検査システムの研究に携わり、栄研化学と共同開発を行ったことが縁で、2013年に同社に入社した。同社では、研究開発統括部生物化学第二研究所第二部長や同部応用技術研究所長を歴任。22年4月に執行役に就任し、23年4月からは、市場分析を通じた新分野の開拓などを行う営業統括部マーケティング室長を兼務する。