総会・理事会

松本会長
医療機器公正取引協議会は11日、東京・飯田橋のホテルエドモントで総会を開き、令和7年度の事業計画や任期満了に伴う新たな役員候補を承認した。総会後の理事会で、松本謙一さんが前期に続いて会長に選任されたほか、新たに樋口淳さんと大川力也さんが副会長に、齋藤隆明さんが専務理事に選任された。
令和7年度の事業計画は前年度とほとんど同じ内容の6項目で、(1)規約・運用基準の周知徹底と規約違反の未然防止、(2)運用基準の見直しと公開に向けての準備、(3)規約違反事案及び相談案件に対する迅速な対応、(4)医療機関・学会・団体等への規約周知活動の実施と推進、(5)専門委員会活動の積極的な推進、(6)行政及び医療機器関連団体との連絡調整並びに広報活動。このうち(2)が「キーになるところ」と事務局は説明している。(3)は前年の(5)から引き上げられた。
総会後、新たな役員メンバーで理事会が開かれ、新たな執行部体制が決まった。役員15名のうち、8名が新任。新たな役員人事は下記のとおり(「新」以外は再任)。なお、前専務理事の関尾順市さんは顧問に就任する。

総会風景
新役員名簿(敬称略、氏名の順番は総会資料のとおり)
会長:松本謙一(日医工)
副会長:新・樋口淳(JIRA)、新・大川力也(JEITA)、増田利明(MT JAPAN)
専務理事:齋藤隆明(医療機器公取協)
理事:佐伯達彦(日医光)、山中一剛(歯科商工)、折橋敏秀(分析工)、新・竹中かおり(CL協会)、保科保志(日縫協)、新・深田学(眼医器協)、新・秦一(医機販協)、中島孝夫(日医機協)
監事:新・高橋治(日医工)、新・大森綾子(MT JAPAN)
懇親会・表彰式

表彰式(手前が小林さん、奥が岡さん)
総会後、懇親会が開かれ、まず松本会長が挨拶に立ち「医療機器は最良のものを合理的な価格で提供するということが当然だと思う。そういう意味で、私がいつも申し上げるのが医療機器の3つのキーワード。順不同ですが、一つには安定供給、一つには医療DXそれから国際展開。そういうようなことに沿っていろんなことが行われていると思います」と述べ、総会挨拶と同様3つのキーワードを強調した。このあと来賓として、消費者疔審議官の田中久美子さん、公正取引委員会取引部長の原一弘さん、厚生労働省医政局首席流通指導官の藤沼義和さんが挨拶した。
続いて、協議会の活動に貢献した企業と個人をたたえる表彰式が行われ、企業はエア・ウォーター・メディカル株式会社(埼玉県狭山市、中山恵嗣社長)が、個人は今年3月末まで協議会の指導・審査委員会委員長を務めた岡敏史(おかとしふみ)さんが受賞した。社長の代理として感謝状を受け取ったエア・ウォーター・メディカル取締役で、エア・ウォーター執行役員ヘルス&セーフティーGメディカルプロダクツU長の小林靖司(こばやしやすのり)さんは、「厳しくコンプライアンスを大事にして、厳しく相談をして、ずるいことをしないという社風を守って参りましたが、おかげさまで、パンデミックが起きようと為替が変わろうと、私どもの医療の部署はずっと収益を上げ続けている。正しいことをすれば収益が上がるということが証明できているのではないか」と謝辞を述べた。岡さんは、「指導・審査委員会19年一本槍でこの協議会で活動させていただきました。今初めて報われた気がします。ちょっと泣きそうになっています。2月に霞が関で大臣表彰を受けたときはこんな感覚はありませんでした。会社の人間に業界団体の仕事をしてて遊んでると思われないように、必死になってやってきたことが今やっと報われたと、とても嬉しく思います」と謝辞を述べた。
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