◆日本東洋医学会は2月20日、三谷和男会長名で医療用漢方薬の保険適用除外に対して、強く反対する声明を発表した。本紙でも経緯は報じているため詳細は省くが、過去にも取り沙汰されたOTC類似薬の保険外しの議論が再燃しているためだ
◆医療用医薬品のうち、OTC類似薬の代表格として常に俎上に上がるのが、湿布薬や抗アレルギー薬、漢方薬などである。特に漢方薬がOTC医薬品として市販されているという理由で除外されるのはやや強引な気もする
◆例えば、十全大補湯、補中益気湯、人参養栄湯などは癌の支持療法として使われ、その有用性も確認されている。西洋医学では難しい様々な疾患に対応できるなど臨床上のメリットは少なくない
◆漢方薬は中国から伝わり、日本で独自の発展を遂げた伝統医学でもある。国民にとっても、保険診療内にあることが大きなアドバンテージになるのではないか。むしろ、生薬原料の高騰等に対応し、日本の伝統医学である漢方薬をどう守るかという視点での議論が必要だろう。
OTC類似薬の保険除外、議論が再燃
2025年03月05日 (水)
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