ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC)は24日、医薬品などの研究用にヒトiPS細胞から分化誘導、培養した腸管上皮モデルを開発すると発表した。2026年3月期第1四半期(4~6月)の上市を目指す。iPS細胞から高機能な腸管上皮細胞を得られ、腸管上皮を模したオルガノイドを安定的に培養できるのが技術的特徴で、動物実験より毒性を正確に予測できることが期待される。医薬品研究では腸管における経口剤の吸収や代謝試験で多く用いられている。動物実験の規制強化もあり、オルガノイドなど生体模倣システムに対する需要拡大が見込めることから、J-TECは動物実験代替法として提供し、事業を拡大したい考え。
開発は、ヒトiPS細胞から臓器を模した組織、オルガノイド技術を持つタカラバイオから分化誘導技術とモデルの安定供給するための技術に関する複数の特許について3月31日付で譲受することで、進められる。
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