
オリンパスは19日、スマートコネクテッドケアを牽引するチーフデジタルオフィサーに、米国のインチュイティブサージカルでシニアバイスプレジデントを務めたスワヴェク・キーナー氏を任命したと発表した。
スワヴェク氏は、同社チーフテクノロジーオフィサー(最高技術責任者)のサヤード・ナヴィードの下で、同社が培ってきた医療機器と医療支援ロボット技術、デジタル技術、AIとの融合を牽引する。また、同社のOLYSENSEプラットフォームを活用したインテリジェント内視鏡医療エコシステムの開発と拡大を主導し、デジタル技術を活用して従来の内視鏡装置と、ロボット工学、デジタルソリューションとをつないでいく。
これにより同社は、アップグレードへの対応が課題とされてきたハードウェア中心のビジネスモデルから、常にアップデートされた革新的なサービスを提供するビジネスモデルへの変革を目指していく。
スワヴェク氏は、2021年からインテュイティブ社でシニアバイスプレジデントとして、デジタルエクスペリエンスおよび機械学習プラットフォームを担当していた。同社のデジタル製品、データ、AI戦略を担当し、最新のロボットプラットフォームと共にAI製品群を立ち上げた。また、グローバルな医療IoMT (Internet of Medical Things) インフラの運用を主導し、1万台以上の手術用ロボット、手術シミュレーション製品の開発に携わり、多くの社内向けプロジェクトでAI技術の実用に尽力した。
さらに、臨床AIアーキテクチャの博士号、機械工学と経営学の二つの理学修士号を取得しており、ハーバードビジネススクールのエグゼクティブ教育プログラムに参加している。米国マサチューセッツ州ボストン在住。
今回の任命についてスワヴェク氏は、「チーフデジタルオフィサーとしてスマートコネクテッドケアをリードしていくことを光栄に思う。オリンパスの優秀なチームと共に、社会にインパクトを与えるべく、製品のインテリジェンス化を推し進め、医療従事者をサポートし、世界中の患者のアウトカムを改善していきたい」とコメントしている。
サヤード氏は、「スワヴェク氏の応用人工知能、デジタル製品、および大規模なグローバルテクノロジー組織における29年以上の経験は、この分野でのリーダーシップを裏付けている。彼の深い専門知識と洞察力は、オリンパスにとって非常に貴重なものになると確信している」と述べている。