日本メドトロニクスは16日、過活動膀胱および便失禁の治療を目的とした仙骨神経刺激法に使用される非充電式刺激装置「InterStimX(インタースティムX)の販売を開始したと発表した。また、16~22日の「World Continence Week(ワールドコンチネンスウィーク)」 に合わせ、排尿・排便障害に対する社会的理解を深める取り組みを推進する。
同社は4月1日から、同製品の販売を開始している。同製品は、細いリードを通じて仙骨神経に電気刺激を与えることで、過活動膀胱や便失禁の症状を改善し、患者のQOL向上が期待されている。
特長としては、独自開発の第5世代電池技術により、充電不要で約10年の電池寿命を実現しており、患者のメンテナンスの軽減を図ると共に、より自由な生活をサポートする。
また、SureScan技術と組み合わせることで、特定の条件下での1.5テスラおよび3.0テスラの全身MRI検査を受けることが可能。撮像直前の抵抗値測定などの動作確認も不要なため、MRI検査時の負担を軽減できる。MRIモードは、スマートプログラマーで患者自身がオン・オフの切り替えが可能となっている。
ワールドコンチネンスウィークは、患者団体であるWorld Federation of Incontinence and Pelvic Problems(WFIPP)により定められ、International Continence Society(ICS : 国際禁制学会)などの国際学会がサポートしている世界的な啓発週間で、排尿・排便に関する障害を「恥ずかしいこと」ではなく「医療で対応できる課題」として認識することを目的としている。
同社は同ウィークで、▽日本国内で疾患への理解と共感を促すビジュアルストーリーテリングをSNSで展開▽患者向けWebサイト、アニメーションを広く紹介し、疾患に関する様々な治療オプションを患者自身が理解し、主体的に選べるよう支援(患者向けWebサイトhttps://oshiri-kenko.jp/、便失禁アニメ前編https://www.youtube.com/watch?v=PrTENo4795k&t=53s、便失禁アニメ後編https://www.youtube.com/watch?v=W0tllO0ucQ8)――を行う。
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