【新製品】新剤形のにきび薬発売‐洗い流し皮膚刺激低減 マルホ

2025年06月18日 (水)

 マルホは16日、尋常性ざ瘡(にきび)治療薬として「ベピオウォッシュゲル5%」(一般名:過酸化ベンゾイル)を新発売した。塗布後5~10分後に洗い流して用いる。これにより副作用の皮膚刺激リスクを低減する。毎日の洗顔習慣に組み入れて使用することで、治療の継続を期待する。

 「ベピオゲル2.5%」「同ローション2.5%」に続く新用量・剤形追加医薬品。既存薬剤の添付文書には副作用として「ピリピリ感、灼熱感」といった皮膚症状が記載されている。同社によると、治療が継続できないケースもあったという。

 今回発売された新製剤は、用法・用量は、1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布し、患部に吸収後、5~10分した後に洗い流すタイプ。皮膚表面に薬剤を残さないことで皮膚刺激リスクの低減が期待できる。

 にきびの治療薬として国内で初めての「短時間接触療法」と呼ばれるもの。同社独自の製剤技術により実現した。

 通常、洗浄成分である界面活性剤は、有効成分を分解してしまうが、同社は有効成分が反応しにくい工夫をした。製剤中の界面活性剤の配合を最適化し、有効成分の安定性を維持できるようにして保湿も実現できるよう設計した。

 過酸化ベンゾイルは、にきびの原因であるアクネ菌などの細菌に対する抗菌作用と角層剥離作用を有することから、炎症性皮疹および非炎症性皮疹に対して効果を発揮する。



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