PHCライフサイエンス事業部 バイオメディカ事業グループ(PHCbi)は、製薬企業および研究施設・医療機関向けに昨年発売したCO2インキュベーター「MCO-233AICUVHX」に6モデルが加わり、製品ラインナップを拡充して新たに「MCO-173AIC/MCO-233AICUVシリーズ」を展開し、6月に販売を開始する予定にしている。新シリーズでは、操作性・利便性の向上をはじめとする基本性能をシリーズ全体で刷新すると共に、細胞培養環境のさらなる安定化を図るため、独自の加湿制御機能を搭載した「MCO-173AICUVHX-PJ」を「MCO-233AICUVHX」の小型モデルとしてラインアップに追加している。
新シリーズは、高い視認性と直感的な操作性を備えたタッチパネルの採用に加え、別売りのIoTラボ管理ソリューションとの接続により、操作性と利便性をさらに高めたCO2インキュベーター。また、UV-LED殺菌灯による加湿水殺菌システムを新たに搭載し、器内の汚染リスクを抑制している。
中でも、独自の加湿制御機能「アクティブ加湿システム」を搭載した「MCO-173AICUVHX-PJ」は、先行発売した「MCO-233AICUVHX-PJ」の設計思想を継承した小型モデルとして、同シリーズに新たに加わる。培養中の扉の開閉による湿度低下を迅速に検出して加湿を行い、湿度の回復速度を従来機種の約2倍に高速化することで、培地の乾燥リスクをより一層低減している。
また、器内に熱源となる分析機器などを設置した際の結露発生リスクの抑制にも寄与し、培養環境のさらなる安定性向上と再現性の高い実験結果の取得をサポートする。
主な特長としては、ユーザビリティと利便性の向上で、研究者の作業負荷を軽減させることが挙げられる。カラー液晶タッチパネルは、アイコンやカラー表示を採用し、高い視認性と直感的な操作性を実現している。また、アラーム発報時には、画面に表示される二次元バーコードをスマートフォンやタブレットで読み取ることで、該当エラーへの対応方法をその場で確認でき、迅速な対処が可能となっている。さらに、内箱と棚受けが一体化した構造により内装部品点数を抑えた設計など、従来機種から踏襲したすぐれた清掃性と相まって、研究者の作業負担の軽減が図れる。
多面的アプローチで汚染リスクを抑制し、培養環境の安定化に寄与するのも特長の一つ。高い抗菌効果と耐腐食性を合わせ持つ銅合金ステンレス製の内装や、培養終了後の過酸化水素による器内除染といった従来機能に加え、有害な水銀を含まず定期交換が不要なUV-LEDを殺菌灯に採用した加湿水殺菌システムを新たに搭載している。これにより、複数の機能を組み合わせて器内の汚染リスクを多面的に低減する。このように、細胞の品質や増殖を阻害し、実験の再現性を損なう要因を低減することで、培養環境の安定性向上が図れる。
機器管理の効率化とトレーサビリティ強化を実現している。別売りのIoTラボ管理ソリューション「LabSVIFT」と接続することで、機器の稼働データをクラウドに連携し、パソコンやモバイル端末を介して、離れた場所からリアルタイムで機器の稼働状態を一元管理できる。このため、培養環境に変動が生じた場合でも、状況を速やかに把握し、迅速な対応につなげることができる。


















