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米食品医薬品局(FDA)は、PharmaTher社のケタミン製剤KETARxを周術期疼痛に使用する薬として承認した。
ケタミンは、世界保健機関(WHO)の必須医薬品リストに収載されている唯一のサイケデリック薬またはサイケデリック類似薬であり、その世界市場は2034年までに7億5000万ドルから34億2000万ドル(1ドル147円換算で約1106億3962万円から50兆4425億8400万円)に成長すると予測されている。
PharmaTher社は、ケタミン市場には有望な見通しがあり、今回のFDAの承認は、うつ病、神経性障害(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症〔ALS〕)、希少疾患関連の疼痛や慢性疼痛など多様な治療領域でケタミンが開発拡大するための強力な基盤になると考えている。
PharmaTher社の創設者でありCEOであるFabio Chianelli氏は、「今日、当社は新たな一歩を踏み出した。KETARxがFDAの承認を得たことで、ケタミン系医薬品の分野で世界的なリーダーになるというわれわれの目標の実現に近付いたからだ。この歴史的なFDAの承認は、長年にわたる献身的な医薬品開発の証であり、新たな成長の時代を告げるものだ。われわれは、ケタミンの医薬品としての可能性をさまざまな精神衛生、神経学、疼痛障害に役立てるという使命を堅持している」と、同社のリリースで述べた。(HealthDay News 2025年8月18日)
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https://www.accessdata.fda.gov/scripts/cder/daf/index.cfm?event=overview.process&ApplNo=217858