オリンパスは9月30日、材料科学を基盤とした持続可能なソリューションを提供するグローバルリーディングカンパニーである米国のDuPont de Nemours, Inc.(米デュポン社)と協業し、オリンパスの内視鏡用ディスポーザブル製品を環境に配慮した滅菌包装の導入を進めると発表した。同社は、約100種類の内視鏡用ディスポーザブル製品の滅菌包装に、再生可能資源素材を用いた米デュポン社の「Tyvek with Renewable Attribution(再生可能アトリビューション付きタイベック)」を採用し、2026年から順次切り替えていく。
オリンパスはESG戦略の中で、「社会と協調した脱炭素・ 循環型社会実現への貢献」を重要課題(マテリアリティ)として掲げており、プロダクトスチュワードシップを通じた循環経済の構築を目指している。今回の米デュポン社との協業によって、持続可能な医療の実現に向けてさらに取り組みを強化していく。
今回は協業の一弾として、日本およびベトナムで製造する消化器内視鏡、気管支内視鏡用処置具など約100種類の内視鏡用ディスポーザブル製品の滅菌包装に、米デュポン社の再生可能アトリビューション付きタイベックを採用し、来年から順次切り替えていく。
再生可能アトリビューション付きタイベックは、国際的な認証制度であるマスバランス方式を採用し、再生可能資源を活用することで化石燃料由来原料の使用を減らし、包装材のCO2排出量を削減する。これにより、従来の包装と比較して、約3分の1に相当するCO2排出量が削減される見込み。
また今後、他の製造拠点や製品ラインアップにも展開する予定にしている。同社は医療業界や規制当局が求める環境配慮設計を実現し、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速させていく。
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