【富士フイルム】がん検診中心の健診センター「NURA」‐アフリカ地域で初拠点を南アに開設へ

2025年10月02日 (木)

 富士フイルムは9月30日、がん検診を中心とした健診センター「NURA(ニューラ)」を南アフリカ共和国(南ア)のケープタウンに開設することを決定したと発表した。

NURA

 新拠点は、「NURA」のアフリカ地域での初めての拠点となる。同社のサポートのもと、南アで健康・美容のための医療センターやクリニックを経営するなど、ヘルスケア分野で事業を広く展開する「The InUversal Group(インニューバーサルグループ)」が運営し、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供していく。

 さらに同社は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ、ジュメイラで、同社直営の「NURA」拠点の建設を進めている。両拠点のオープンは、今年度内を予定している。

 中東・アフリカ地域では、がんや虚血性心疾患などの非感染性疾患による死亡者数が年々増加傾向にある。これらの病気は、早期に発見し、治療や保健指導などの対策を行うことにより、死亡率や重症化リスクを抑制できるが、同地域では、健診を受ける文化が定着していないだけでなく、深刻な医療従事者不足が続いており、早期発見が難しい現状がある。

 今回、同社は、南アとUAEのドバイに「NURA」を開設することにした。南部アフリカ地域の政治、経済の中心である南アと、中東・アフリカ地域の経済、物流の中心であるドバイで高品質な健診サービスを提供する環境を構築することで、両地域の医療の質向上を図っていく。

 同社は、2021年にインドのベンガルールに健診センター「NURA」を開設し、新興国での健診サービス事業を開始している。以降、「NURA」や、「NURA」のノウハウを取り入れた健診センターは、インドのほか、モンゴル、ベトナム、アラブ首長国連邦にも広がっている。

 健診センターでは、同社が持つCT・マンモグラフィなどの医療機器や医師の診断を支援するAI技術を活用し、全ての検査と医師による健診結果のフィードバックが、約120分という短時間で完了する点や、フィードバックの際に、医師から健診結果に関する説明を診断画像を見ながら分かりやすく受けられる点などが、利用者から好評を得ているという。


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