アトムメディカルは先月から、“世界一赤ちゃんにやさしい保育器”をコンセプトに開発した「アトム保育器 Ai7」を、国内で販売を開始した。10日に明らかにした。

スタンダードタイプの保育器
わが国は近年、晩産化や多胎妊娠の増加などを背景に、低出生体重児の出生率が上昇傾向にある。低出生体重児には、出生直後から専門的なケアが必要とされており、医療現場ではより高度な支援体制が求められている。こうした医療現場のニーズに応えるため同社は、“世界一赤ちゃんにやさしい保育器”をコンセプトに今回、同製品を開発した。
同製品の主な特長は、保育器内の風の通り道となる臥床台下部に冷却機構(サーモペアリングモジュール)を配置することで、器内温を外気温付近まで調整できる機能(=サーモペアリング)を搭載していることが挙げられる。また、マットレス下のファンを大型化することによって、器内環境音を従来より1dB削減し、39dB以下を実現している。
さらに、これまで取り外しができなかったインナーウォールやサイドフードが取り外しでき、隅々まで清拭ができるようになったほか、フードの傾斜面の拡張によって、ケア時における新生児の視認性を高め、観察精度向上とケアの質の向上が図られている。
加えて、従来に比べ奥行が120mm広くなったマットレスによって、処置用の器具や薬剤、オムツなどを新生児に触れないように置くことができ、効率的にケアができるようになっている。













