日本光電はこのほど、医療従事者の業務効率向上や医療安全を追求した送信機「ZS-730P/ZS-720P」を発売した。同製品は、患者や医療従事者にいつも寄り添う安心を提供することを目指して開発された。

ZS-720P(左)とZS-730P
同製品は、従来品よりも小型・軽量化、バッテリ寿命の向上を実現すると共に、新たに電子ペーパー式チャネルラベル等の技術を搭載している。また、従来から好評の位置情報機能や防水設計により、医療従事者の業務効率向上や衛生管理にも配慮されている。
「ZS-730P」は心電図・呼吸・SpO2測定、「ZS-720P」は心電図・呼吸測定に対応しており、幅広い医療現場で使用することができる。
主な特長としては、小型・軽量設計により患者の負担を軽減していることが挙げられる。ZS-730Pは約102g、ZS-720Pは約98gと、従来品(ZS-630P)比で、小型・軽量化を実現。専用ポシェットも提供し、患者の負担軽減が図られている。また、ZS-730Pは約8日、ZS-720Pは約12日と、従来品比(ZS-630P)でバッテリ寿命が大きく向上。電池交換の手間やコスト削減で、医療経済性の向上が期待できる。
さらに、新たに採用された電子ペーパー式チャネルラベルで視認性・操作性が高まり、医療従事者の業務効率向上に寄与。液晶パネルディスプレイは、従来品よりも大画面で解像度が高く、波形や数値の視認性が向上している。
加えて、患者の位置情報を医用テレメータに送信し、患者の移動を正確に知ることができるほか、防水設計で清掃・消毒に対応できるなど衛生面にも配慮し、医療現場の安全・安心が図られている。
このほか、送信機からの一時退室やアラーム中断操作により、患者と医療従事者双方のストレスや混乱を軽減し、静かな環境でのケアや処置の支援ができる。
同製品は、国内の医療機関の一般病棟を中心に、今後3年間で3万台以上の販売を見込んでいる。価格は、ZS-730Pが68万円(税込74万8,000円)、ZS-720Pが41万円(税込45万1,000円)













