コニカミノルタジャパンは25日、画像診断における医療の質向上や業務効率化を目指す被ばく線量管理システム「FINO.XManag」で、「日本の診断参考レベル(2025年版)」(Japan DRLs 2025)などに対応した新バージョンの提供を開始した。同バージョンでは、医療被ばく線量の最適化と線量管理の効率化を支援し、医療現場と患者の安心・安全の確保や、医療機関における制度対応を支援していく。
「FINO.XManage」は、放射線業務の総合的マネジメントを支援する被ばく線量管理システム。同システムは国内で多くの医療機関に導入されており、データの一元管理や医療被ばくの線量最適化、線量管理業務の効率化などをサポートしている。
2020年の医療法施行規則改正で、放射線診療機器を備える全ての医療施設で線量管理・記録の義務化が進んだ。25年には診断参考レベルの改定があり、医療施設にはより適正な線量使用が求められている。
同社は、これらの制度改定に対応し、医療被ばく線量の最適化とトータルマネジメントを支援するソリューションとして今回、新バージョンを開発した。
同バージョンはJapan DRLs 2025に対応し、放射線診療機器単位の被ばく線量とJapan DRLs 2025との比較が可能であり、数値の見える化・分析によって、放射線診療機器ごとの線量最適化に寄与し、安心・安全な医療提供と医療機関の線量管理業務効率化が図れるのが特長となっている。
また、必要な情報を直感的に把握できるダッシュボード機能を搭載し、検査プロトコルごとの線量傾向や、次に取るべきアクションを可視化しているため、各数値を素早く把握でき、複数人で同じ認識を持って迅速かつ正確な判断を支援していく。
さらに、日本医学放射線学会が提供するフォーマットに準拠したレポートをワンクリックで自動生成できることから、事務作業の負担軽減と監査対応の効率化を図ることができる。
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