シスメックスは今月から、血液凝固検査分野の新製品「全自動血液凝固測定装置CN-700」を日本から発売する。同製品は、上位モデルの「全自動血液凝固測定装置CN-6000/CN-3000」の分析技術と操作性を継承しつつ、コンパクト化を実現させている。CNシリーズに新たなモデルが追加されることで、新興国を含む幅広い医療施設の自動化と効率化が図れる。
同製品は、CA-600シリーズの後継機として、コンパクトサイズを維持しながら、CN-6000/CN-3000と同等の高精度な検査結果を提供することができる。さらに、シンプルなワークフローによよって、習熟していない操作者でも容易に扱うことができる。
加えて、ISO15189の要求事項に対応した精度管理機能とトレーサビリティ機能を搭載し、検査の信頼性と品質保証をサポートししている。これにより、特に医療現場の自動化や品質向上へのニーズが高まる中小規模施設における検査体制の強化と、医療の質向上に大きく貢献できる。
同製品の海外での販売は、各国の許認可取得後に、順次発売していく。
生活習慣などに起因する血栓性疾患の増加や新たな血液製剤の開発によって、血液凝固検査の需要は拡大している。さらに、検体検査領域で進む標準化やデジタル化に伴い、より高精度で効率的な検査運用が推進されるなど、血液凝固検査のニーズは多様化している。特に中小規模施設では、限られたスペースで医療従事者の負担を軽減できる高性能な装置のニーズが高まっており、同製品はそのニーズに応えるものとなっている。
同社は、血液凝固検査分野において幅広い製品ラインアップを展開。2024年以降は直接販売地域を拡大し、各国の医療制度や検査体制、顧客のニーズに応じたソリューションを提供している。



















