厚生労働省は24日、薬事工業生産動態統計の令和6年年報を公表した。生産金額は前年より0.4%減の2兆6641億5700万円、輸入金額は前年より8.5%増の3兆6056億3500万円となった。生産金額は少し減ったがここ10年で2番目に大きい金額。輸入金額はここ5年で一番大きい金額となった。
医療機器の類別名称で見た生産金額上位は、(1)医療用鏡2649億7600万円、(2)内臓機能代用器2617億7700万円、(3)医療用エックス線装置及び医療用エックス線装置用エックス線管2259億8700万円、(4)血液検査用器具2252億5300万円、(5)医療用嘴管及び体液誘導管2182億5000万円などでほぼ例年どおりの構成であるが、前年からの増減では医療用鏡の17.6%減、医療用嘴管及び体液誘導管の5.9%減、内蔵機能代用器の10.6%増などが目立っている。
輸入金額上位は、(1)整形用品5246億3800万円、(2)医療用嘴管及び体液誘導管5120億1100万円、(3)理学診療用器具4336億5600万円、(4)視力補正用レンズ3851億2100万円、(5)内蔵機能代用器3624億7600万円など。この上位5類別のうち4位の視力補正用レンズはアイルランドからの輸入が最も多いが、ほかはすべてアメリカからの輸入が最も多い。
主な国・地域別に見た輸入金額は、(1)アメリカ1兆3803億6800万円、(2)中国3662億8700万円、(3)アイルランド3102億8400万円などで、アメリカが断トツ。一方主な国・地域別に見た輸出金額は、(1)アメリカ1655億8700万円、(2)中国1060億1100万円、ドイツ904億4500万円など。輸入金額、輸出金額を「州別」に見ると、いずれも「北アメリカ州」との金額が増加傾向にあると言える。
ちなみに「医療用嘴管及び体液誘導管」の「嘴管」は「しかん」と読むのが普通。「嘴」は鳥の「くちばし」。
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