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「開けてはいけない箱」

2009年06月17日 (水)

◆個人経営である薬局の主にとって、国や都道府県、省庁が授与する勲章というものがいかに大事か。記者になりたての頃、先輩から教わったことだ。一つひとつ階段を上っていく組織人と、最初から組織のトップである個人経営者の場合、勲章の重荷は全く異なるという
◆そんなものか、と思った。薬剤師が表彰されるのは、公衆衛生などを通じて、長年、社会に貢献してきた功績が認められた場合。そして社会貢献の一つに、学校薬剤師活動がある。その学校薬剤師を束ねる日本学校薬剤師会が今、揺れている
◆“オール薬剤師”を謳う児玉孝日本薬剤師会会長の下、日薬と日学薬は協調路線を取ってきた。学薬活動は薬剤師の重要な職能の一つとし、両会共催の講習会などが開かれてきた
◆協調路線はもちろん望ましいことだが、その結果、日学薬に残された存在意義が、叙勲者の推薦のみ、という事態も想定されるようになってきた。総会で質問に答えた執行部はこれを「開けてはいけない箱」と表現した。パンドラの箱からは、何が飛び出してくるのか。70周年の歴史を持つ団体の次なる方向性が試されている。



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