健康食品・サプリメント‐高まる専門家への期待

費者庁作成のアドバイザリースタッフPRポスター
日本臨床栄養協会(久保明理事長)では、臨床栄養分野のプロフェッショナル育成に向けた様々な事業活動を行っており、この中では保健機能食品やサプリメントについての正しい知識を持った人材「NR・サプリメントアドバイザー」の教育・認定にも力を入れている。健康への意識の高まりもあり、近年では健康食品・サプリメントを利用する人が増加傾向にある。一方で、情報が多様化する中で判断に迷う場面も少なくない。そのため、一人ひとりの食生活の状況、健康状態、服薬状況に応じて、適切な助言が行える専門家の役割はますます重要となっており、医師・栄養士・薬剤師など医療専門職で資格取得を目指す人も少なくない。
一般の消費者に対して、保健機能食品やサプリメントについて専門的観点から個々人の栄養状態を評価し、適切にアドバイスできる専門家「NR・サプリメントアドバイザー」(NRとはNutritional Representative:栄養情報担当者の略)は、厚生労働省発出のガイドラインに100%対応した内容の通信教育を受講後、年1回の認定試験に合格すると認定される(日本臨床栄養協会の会員であることが必要)。なお協会では、資格認定者となった後も5年ごとの更新制度を設け、常にスキルアップを続けられるよう、バックアップを続けている。
NR・サプリメントアドバイザー認定試験は年1回、11月下旬から12月上旬に実施されるが、昨年度からは全国7会場での実施方法から「CBT試験方式」に変更され、受験者側の利便性が大幅に向上された。CBT方式とは、コンピュータを利用して実施する試験形式で、試験会場に用意された専用のパソコンを使い、画面に表示される問題に対して解答する。
今年も試験会場(テストセンター)は47都道府県・全国300カ所以上から選択可能で、指定の期間内(11月21~29日のうち1日)に自身の都合に合わせて試験日時を予約できるので便利。なお、受験資格である日本臨床栄養協会への入会と通信教育の受講は、4月からオンラインで受け付けている。認定試験受験要項の詳細については協会ホームページ(https://www.jcna.jp/)参照。
健康食品・サプリメントは、何となく選ぶのではなく、自分に合っているかを理解した上で活用するのが望まれるが、疑問や不安を持ったまま取り入れている人も少なくなく、場合によっては健康被害につながることもある。そこで消費者庁では、令和7年度食品安全科学研究事業の一環として、アドバイザリースタッフ資格の認知向上ポスター・チラシを作成した。健康食品について少しでも疑問があれば、アドバイザリースタッフを積極的に利用・活用してもらうことを促す内容となっている。
現在、いわゆる「健康食品」について科学的根拠に基づく情報を提供する専門家であるアドバイザリースタッフの代表的なものに、日本臨床栄養協会が認定する「NR・サプリメントアドバイザー」、日本健康・栄養食品協会が認定する「食品保健指導士」、日本食品安全協会が認定する「健康食品管理士、食の安全管理士」があるが、このうち店頭などで消費者と接する薬局・ドラッグストアの薬剤師が最も多く登録しているのが「NR・サプリメントアドバイザー」で、さらなる認知向上が期待される。
日本臨床栄養協会では、栄養や健康食品・サプリメントへの啓発活動の一環として、行政や自治体、企業などで開催される講演会やセミナーの内容に応じて、NR・サプリメントアドバイザー有資格者を紹介しており、実際に「地方公共団体や消費者センターの市民公開講座等での講師依頼も結構ある」という。こうしたニーズの高まりに応えていくためにも、さらなる専門家の育成に注力していく考えだ。
日本臨床栄養協会
https://www.jcna.jp/




















