島津製作所は9月1日、PFAS(有機フッ素化合物)などの環境分析に対応した燃焼イオンクロマトグラフシステムを国内外で発売した。米国環境保護庁(EPA)が定めた液体試料中の吸着性有機フッ素の分析法「EPA Method 1621」に対応したテンプレートも用意されており、PFASの総量を測定できる。
同システムは、試料を燃焼させ、発生した成分を捕集する自動試料燃焼装置「AQF-5000H」(日東精工アナリテック製)、捕集した成分を定量するイオンクロマトグラフ「IC-150」、および両装置を一元管理するソフトウェア「C-IC Solution」で構成されている。
「C-IC Solution」は、分析条件の設定、分析スケジュールの作成、測定結果データの確認・管理などを一つのソフトウェアで行えるため、分析作業が効率化できる。今年2月に発売したイオンクロマトグラフ「Nexera IC」は、高濃度試料の自動希釈機能を搭載しており、業務の負担を軽減することができる。
同システムの特長としては、シンプルなステップで分析スタートすることが挙げられる。燃焼装置とイオンクロマトグラフを含む分析ワークフローを一つの画面で管理できる。シナリオ入力機能により、一連の分析スケジュールを簡単に作成でき、分析開始までの操作を効率化する。
また、データをつなぐスマートな追跡管理ができる。分析条件、測定順序、実施時刻などの情報と測定データをひも付けでき、データの検索性とトレーサビリティーを向上している。
さらに、「EPA Method 1621」に対応した分析テンプレートが用意されている。吸着性有機フッ素(AOF)法により、PFASの総量を把握するためのスクリーニング分析ができる。EPAの「EPA Method 1621」に対応した「測定条件や測定手順をあらかじめ登録したテンプレート」を用意されているため、導入後すみやかに分析を開始できる。
同システムの希望販売価格は2000万円~(税込)
PFASは自然環境では分解されない「永遠の化学物質」と呼ばれ、1万種以上のPFASのうちPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)やPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、がんや内分泌攪乱などの健康リスクを高めるとされているため、水や製品に含まれるPFASの分析が求められている。燃焼イオンクロマトグラフは、PFASの総量を迅速に把握するスクリーニング分析に適しており、高速液体クロマトグラフ質量分析計「LCMS-8065XE」はPFASの多成分一斉分析が可能となっている。






















