TOP > 企画 ∨ 

【薬剤師の生涯学習】薬学ゼミナール生涯学習センター

2026年07月22日 (水)

アプリから学びの好循環を

木暮氏

木暮氏

 薬学ゼミナール生涯学習センターは、運用2年目を迎えた薬剤師の生涯学習支援アプリ「ためとこ」のコンテンツ充実を進めている。新たに「獣医療薬学研修プログラム」が受講可能となったほか、同アプリによる単位および認定薬剤師取得者は増加傾向にある。同センターでは、手軽に学べるためとこを生涯学習の「入口」とする一方、4期目を迎えた短期集中ゼミ「Ph2030プログラム」を実践的・発展的な学びの場と位置づけ、地域医療に貢献できる次世代の薬剤師育成を加速させたい考えだ。

 「ためとこ」は、通勤中や育児の合間などの隙間時間に、スマートフォンやタブレット等で医師・薬剤師監修の講義を受講できるシステム。病態・薬物治療や薬学管理のノウハウ、在宅医療など多岐にわたるコンテンツを提供しており、「1分あたり1ポイント」のポイント制で、90ポイントで1単位が取得できる。オンデマンド配信やe-ラーニングの整備により受講者増が進み、今後より多くのコンテンツ提供を予定している。

 木暮喜久子センター長は、「診療報酬改定等に伴い、認定薬剤師の取得ニーズは全体的に高まっているが、当センターでの認定者数もものすごい勢いで伸びており、手応えを感じている」と現状を分析する。現在はウェブ生配信講座の受講申し込みに外部システムを一部挟んでいるが、将来的にはためとこ内で登録から単位発行まで一気通貫で完結させるシステム構築を目指す。

 また、同センターでは会員数約5万人に上る薬剤師・薬学生向け総合情報サイト「Ph-port」をプラットフォーム(顧客接点)として保有しており、ここを基盤にためとこを紹介することで、生涯学習の裾野を広く普及させていく構えだ。

 さらに、ためとこの新たなコンテンツとして、日本獣医療薬学協議会と連携した「獣医療薬学研修プログラム」の配信を開始した。犬や猫などペットの家族化が進む一方、動物医療ではヒト用医薬品を分割・転用して使用するケースが多く、副作用や投与量の不適切さといった弊害が生じている。薬剤師の適切な関与が求められる中、今年4月に同協議会の櫻井浩子代表理事(東京薬科大学薬学部教授)を招いて実施したウェブ生配信講座(90分)は約150人が受講。近年、集合・講演型の集客が難しい中で大きな反響を呼んだ。続く新コンテンツの導入により、実務に直結する獣医療薬学の知識を体系的に修得できる導線を整えた。

 一方、ハイクラスな実践の場として、筑波大学の前野哲博氏と共同開発した短期集中ゼミ「Ph2030プログラム」が7月から4期目を開始した。

 今期は薬剤師20人を募集し、半年間にわたり対面とオンラインを交えた計11回の徹底的な臨床推論・フィジカルアセスメント講座に加えて日々の業務の中で学んだことを反映する実地研修に臨む。コミュニケーションスキル、ポリファーマシー対策、検査所見の見方なども学び、10月には筑波で模擬患者対応などの宿泊型研修(合宿)を実施。受講者は学びを自身の現場で実践した上で、来年3月に地域医療へ貢献した成果を発表する。

 社内リーダー育成を目的に製薬企業から社員が派遣されるケースも増えている。

 木暮氏は、「認定薬剤師を取得したものの、患者や医師とうまく話せないという現場の悩みに応え、かかりつけ薬剤師としての本質的な力を身につけてもらうためのプログラムだ。気軽に学べるためとこと、能動的な発言と高い習熟度が求められる短期集中ゼミの導線がきれいにつながった。今後はゼミ修了生のコミュニティを組織し、修了生が次の受講生を支援するような学びの好循環を作りたい」と今後の展望を語った。

薬学ゼミナール生涯学習センター
https://www.yakuzemi-shougai.jp/



‐AD‐

この記事と同じカテゴリーの新着記事

HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
医療機器・化粧品
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
研修会 セミナー 催し物
薬剤師認定制度認証機構 認証機関の生涯研修会
薬系大学・学部 催し物
薬事日報
薬事日報 薬学生新聞
Press Release Title List
Press Release Title List:新製品
行政情報リスト
登録販売者試験・日程一覧
購読・購入・登録
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS