国内外でDB導入を支援‐PV実務にも高い専門性

阿久津氏
ネクストローブは、医薬品などの安全性情報管理(PV)データベース(DB)の導入・運用支援、データ移管、コンサルティングに加え、自社開発のPVソリューションを提供するグローバル企業だ。主要PVシステムを利用するグローバル企業、国内大手・中堅企業の支援実績があり、近年はバイオベンチャーの支援にも注力している。
同社は2018年に現在の体制としてスタートしたが、前身を含めると事業経験は約20年に及ぶ。本社は米国ニュージャージー州。ほかカナダ、英国、イタリア、中国、韓国、インド、日本の8カ国で展開している。
同社の大きな特徴はPVのDBと実務に精通した専門性の高さ。経営陣には、現在のオラクル「Argus Safety」の前身のシステムの開発に携わったメンバーが多数在籍し、安全性DBシステムを熟知した技術者やコンサルタントを擁する。そして製薬企業でのPV実務の経験豊富な人材もおり、顧客企業の課題を深く理解した上で、その解決を支援している。
現在、サービスの柱はPV業務やシステム導入に関するコンサルティング。製薬企業の立場に立ち、ベンダーや海外本社との調整、日本固有の規制要件への対応などをサポートする。日本と海外双方の事情を理解する専門家(SME)が参画し、グローバルプロジェクトの橋渡し役を担う点が評価されているという。
DBの導入・実装支援では、オラクル、アリスグローバルとパートナー関係を構築し、「Oracle Argus Safety」や「LifeSphere MultiVigilance(LSMV)」をはじめ主要PVシステムの導入・運用を支援している。導入では、事前にスコープ、費用、スケジュールを明確化し、要件や責任分担を早期に整理することで、想定外の遅延や追加費用の発生を抑制している。
近年需要が高まっているのは長期収載品の承継やM&Aなどに伴う安全性データの移管支援だ。国内外の異なるDB間で数十万件規模のデータを移行するケースもあり、日本語対応やデータマッピングなど高度なノウハウが求められる。同社はこうした複雑な案件も手がけてきた。
クラウド環境を活用したホスティング事業も展開する。特にバイオテックや中堅企業向けに、導入コストを抑えつつ安全性DBを利用できる環境を提供する。事業規模の拡大に応じ柔軟に環境を拡張できる点も特徴。ISO27001などの認証に準拠したセキュリティ体制を整えている。
導入後の運用保守サービスにも注力する。クラウド型データベースでは年間数度のアップグレードやバリデーションへの対応が必要。同社が専門的な支援を提供し顧客の負担軽減を図る。
ほか同社は、自社開発のPVソリューション群「Progressive Suite」を展開している。症例受付を支援する「Progressive Intake」では、文書の読み取り、安全性情報の抽出、データ入力などにAIを活用している。また、「Progressive Convey」では治験での安全性情報の配信・管理を支援する。
日本法人の阿久津拓光ジェネラルマネージャーは「PVコミュニティの発展にも貢献したい。日本は海外に比べ担当者同士が課題や知見を共有できる場が十分ではない。10月にメーカーやベンダーの垣根を越えて議論する『Nextrove Japan PV Forum 2026』を東京で開催する。当社はPVを支えるパートナーとしてお客様と共に成長していきたい」と話す。
ネクストローブ
https://nextrove.com/ja/




























