富士フイルムと大阪大学産業科学研究所などは、富士フイルム独自のAI創薬技術を活用した共同研究により、薬剤耐性菌への効果を示す新規化合物を発見した。新規化合物は、病原細菌が薬剤耐性を獲得するのに関与する蛋白質ヒスチジンキナーゼを阻害する。研究では1200万種の化合物から候補化合物を探索し、最終的に強い阻害活性を持つ2種類を取得した。従来の標的蛋白質の構造情報に依存した探索では、蛋白質の構造解析や、候補化合物との相互作用を見るには分子量に大きさなどから時間を要していたが、AIにより効率的に新規活性化合物を創出できる可能性が示された。
活用されたAI創薬技術の特徴は、時間がかかる標的蛋白質の詳細な構造解析などを行わなくても、既存化合物の構造式と標的蛋白質の鍵穴の情報から重要骨格を見出し、新たな活性化合物を探索・設計できる点にある。
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