協和発酵キリンとオンコセラピー・サイエンスの子会社「イムナス・ファーマ」は、「抗アミロイドβペプチド抗体」の全世界における独占的実施権許諾に関する契約を締結した。協和発酵キリンがアルツハイマー病治療薬の開発を手がけるのは初めて。2013年の臨床試験入りを目指す。
契約により、協和発酵キリンは、2種類の抗アミロイドβペプチド抗体に関して、全世界における独占的開発・製造・販売などの権利を取得する一方、イムナス・ファーマに対し、契約一時金と開発の段階に応じたマイルストーン、上市後のロイヤリティを支払う。
抗アミロイドβペプチド抗体は、アルツハイマー病の発症原因とされるアミロイドβペプチドの異常な凝集体(Aβ凝集体)と選択的に結合するモノクローナル抗体。免疫療法剤として投与することで、脳内のAβ凝集体量を低下させる作用を示すことから、新規アルツハイマー病治療薬として期待されている。