◆人類の歴史を1年間に縮小すると、飽食の時代は3分9秒にしか相当しないそうだ。10万年あるいは20万年といわれる人間の歴史は、ほとんどが飢餓との戦いだった
◆ところが、現代社会は飽食の時代だ。特に食事内容の欧米化により脂肪摂取量が著しく増加している上、自動車の普及などで運動量も減少し、脂肪の蓄積を助長する結果になっている
◆増え続ける生活習慣病に歯止めをかけるため、厚生労働省は2008年度から健保組合、政管、国保などの医療保険者に対し、40歳以上の被保険者に対する健診・保健指導の実施を義務づけた。特に保健指導の徹底が求められているのが、生活習慣病を発症するリスクの高いメタボリックシンドロームの患者とその予備群だ
◆生活習慣病は自己管理が大事とされる。今まで飢えてきた分、食べ物を限界まで胃の中に詰め込みたい気持ちも分かるが、1年に直した飽食の時代の始まりは、大晦日の午後11時57分に相当する
◆そう考えると、煩悩を滅するために鳴らされる除夜の鐘を、心静かに聴いてみようという気持ちにはならないだろうか。
増え続ける生活習慣病に歯止めを
2006年12月15日 (金)
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