“後発品・在宅”を強力サポート
日立メディカルコンピュータが提供するレセコン一体型・電子薬歴システム「Pharma-SEED」は、次年度診療報酬改定を前に、バージョンアップを図った。特に後発品の普及促進に向けた薬局・薬剤師のバックアップ機能の充実、在宅医療業務のサポート力の強化がポイントといえる。
「Pharma-SEED」は薬局に求められる必要な機能を凝縮・集約し、[1]受付~調剤~会計の情報を正確でスムーズにリレーすることで効率化をアップ、患者の待ち時間の短縮に貢献[2]豊富なデータベースにより、OTCを含めたのみ合わせチェック、服薬指導もサポートする。患者一人ひとり、あるいは薬剤師の立場に配慮した適切な対応とサービスを提供し、「かかりつけ薬局」としての信頼と患者サービス向上を支える。
使いやすさにこだわった基本画面が特徴の一つ。各種ウインドーを立ち上げ使う製品も多いが、前回処方との比較や特記事項、OTCを含め禁忌等のチェック結果など、必要な内容がひと目で分かるレイアウトにより「一つの画面だけで済ませたい」を実現。投薬履歴やコメント内容、疑義照会、添付文書などはクリック一つで引き出せ効率的。
さて、次期改定でも大きな話題は後発品の使用促進。レセ機能および情報提供の両面で機能を充実させた。これまで患者向けの情報提供支援では、効能・効果に焦点を合わせてきたが、色、大きさや味など製剤特性、添加物なども加え、より詳しい情報提供を可能にした。これらが全ての後発品情報に盛り込まれ、薬局採用品や非採用品も必要に応じ抽出し、先発品と比較、比較一覧も印刷でき患者説明を支援する。もちろん、後発品へ変更した患者情報を医療機関へフィードバックする帳票作成、おくすり手帳や薬情への印刷も可能。
また、後発医薬品調剤体制加算が数量ベースで算定されることを見越し、集計機能も提供する。点数取得には過去3カ月の実績が前提。「今、うちは何%になってるのか?」と、面倒な集計もリアルタイムで答えを出す。また過去の実績に対し特定の薬剤が後発品に変更されると、どの程度比率が変化するかとのシミュレーション機能も加わった。4月からの新点数への準備も万端だ。
今後、保険薬局・薬剤師に求められる在宅医療への取り組みに対しては、進化するITで現場を支える。日々使う電子薬歴システムから訪問に必要な情報・資料だけをラップトップに抽出、訪問先であっても、薬局内での使用時と同様に使用できる。薬局外で使うため当然、セキュリティ対策にも十分な配慮がされている。コンプライアンスの状況、指導内容などその場で情報入力を可能にした。薬局外でも、薬剤師の活躍が期待されているだけに強い味方になろう。リリースは4月から。
日立メディカルコンピュータ
http://www.hitachi-mc.co.jp/products/pharma-seed/index.html