◆人間の“きげん”は「起源」の漢字が使われる。進化などがある場合、その根源という意味なのだろう。生薬の“きげん”の場合は「基原」という漢字になる。生薬となる原材料と、その生薬が直接つながることを意味するそうだ。日本薬局方などではこれが用いられている
◆天然物を用いる生薬や健康食品などの品質確保の第一歩は、基原の正しい原材料を使用することだ。含有規格や不純物規格に合っていても、原材料の基原が間違ったものを使用していれば、品質が確保されたとはいえず、もしそうであれば、虚偽の表示が行われたことになる
◆ある調査では、分析した健康食品で基原の正しいものを使用していた製品は6割で、何と4割が表示とは明らかに異なるものが用いられていた
◆その原因の中には、意図的に異なるものを使うという、悪質なものもあるだろう。悪質なものの取り締まりには現行ではJAS法や景品表示法があるが、健康食品の信頼性確保のためには、もっと強力な行政的措置がとられる必要があるだろう。
生薬や健康食品などの品質確保とは
2011年05月27日 (金)
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