◆福島第1原発事故から2カ月が経過した。ようやく東京電力は1号機が地震当日にメルトダウンを起こしていたことを認めたが、放射能汚染がどこまで拡大し、どれだけ人体に影響を与えるかとの情報は明らかにされないまま
◆そんな不満に一つの答えを出してくれたのが、先日放送されたNHK教育テレビのETV特集だった。放射線観測等を専門とする科学者たちが、避難地域の土壌や空気中の粒子等を採取し、1カ所ずつ放射線量を計測して汚染地図を独自に作る取り組みを追ったもので、予想以上に拡散している汚染状況の真実を鮮やかに浮かび上がらせた
◆既に、原発から数百キロ離れた関東地方の茶葉や牧草で基準値を超える放射性物質が検出されている。汚染がまだら模様に広がり、関東でも高濃度地帯が存在すると考えた方が自然に思える
◆不安を煽る必要はないが、相次ぎ放射性物質が検出された事実は重い。遅きに失してはいるが、少なくとも放射線量の測定対象を土壌や草木にも広げ、将来的なリスクを明らかにしてほしい。
放射能汚染どこまで
2011年05月25日 (水)
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