東京都薬剤師会、上田薬剤師会(長野県)共催の特別講演会が30日午後6時半から、東京芝公園の慶應義塾大学薬学部で、「オーストラリアにおける薬剤師介入のための教育プログラム―メンタルヘルス領域を例に」をテーマに開かれる。
これは、厚生労働省2012年度薬剤師生涯教育推進事業の一環として、薬剤師による軽医療マネジメントと地域におけるチーム医療推進のための講演会。講師はオーストラリア薬剤師会副会長でシドニー大学薬学部専任講師を務めるクレール・オレリー氏(同時通訳つき)
オーストラリア政府は、特に国民に負担となっている疾患の早期解決を図るため「National Health Priority Areas」に取り組んでいる。7分野の疾患が定められており、精神科領域は重点事項として明記されている。
しかし、同領域における薬剤師による介入プログラム開発は進んでいなかったことからクレール氏らは、シドニー大学との共同プロジェクトにより、薬剤師による介入プログラムを開発。現在はクイーンズランド州などでも、薬局薬剤師による精神神経領域における疾患管理プログラムを実施しており、今回の講演では精神科領域での介入に参加できる薬剤師を養成するための教育プログラムについて説明する。