
頭髪用発毛・育毛剤「カロヤン」を展開する第一三共ヘルスケアは、5月25日から「カロヤンプログレシリーズ」を新発売した。同シリーズは、発毛促進とスカルプケアのダブルの効果が特徴で、発毛促進薬5品目(いずれも第3類医薬品)と、薬用スカルプシャンプー・コンディショナー3品目(いずれも医薬部外品)の計8品目で構成する。髪の悩みや頭皮の状態に合わせて選べる新発想の“トータルヘアケア製品群”を投入することで、カロヤンブランドの活性化につなげる。
「カロヤン」は、頭髪用の発毛・育毛剤における国内初のOTC医薬品として1973年に誕生。その後、壮年性脱毛症や円形脱毛症などの脱毛症状に対して優れた効果が認められた「カルプロニウム塩化物水和物」を主成分とする発毛促進薬を中心に、ラインナップを拡充してきた。
同社は昨年、20~60代男性1万人を対象に調査を実施したが、薄毛や抜毛など髪や頭皮を気にしているものの、63.8%の人は「発毛・育毛ケア製品による対策を行っていない」ことが示された。こうした潜在層に向け、それぞれの髪の悩み・頭皮の状態に合わせて選べる新たなトータルヘアケアシリーズが必要と考え、「カロヤンプログレ」を投入したもの。
新シリーズの「カロヤンプログレ」は、薄毛・抜毛対策には「発毛促進」と「スカルプケア」のいずれも重要との考えのもと、カルプロニウム塩化物水和物を主成分とする複合処方を特徴とした「発毛促進薬」と、発毛環境を整えるノンシリコン処方の「薬用スカルプシャンプー・コンディショナー」を取り揃えた。さらに、シャンプーだけでなく発毛促進薬においても、脂性肌の人向け・乾燥肌の人向けの選べる2タイプを揃えるなど、消費者のニーズにきめ細かく応える展開としている。
「カロヤンプログレEXO」(脂性肌向け)と「カロヤンプログレEXD」(乾燥肌向け)は、主成分のカルプロニウム塩化物水和物を2%配合(OTC医薬品として最大量)し、頭皮や毛根における血行促進作用を高めた発毛促進薬。「EXO」は、皮膚の脂質量を下げる働きのあるカシュウチンキおよび過剰な皮脂の分泌を抑える働きのあるピリドキシン塩酸塩を配合。「EXD」は、頭皮のかゆみを抑えるジフェンヒドラミン塩酸塩およびヒアルロン酸Na(添加物)を配合。税別希望小売価格は各120mL4000円。
発毛促進薬はこのほか、カルプロニウム塩化物水和物を1%配合した、脂性肌向けの「カロヤンプログレO」、乾燥肌向けの「カロヤンプログレD」(各120mL3000円)、ジェルローションの「カロヤンプログレGL」(70mL2000円)がある。
さらに、薬用スカルプシャンプーも脂性肌向け・乾燥肌向けがあり、各300mL1200円。薬用スカルプコンディショナーは300mL1200円。